2年 生活勉強 『2の1パンやさん 大成功!!』「いろんな人にたべてもらえてすごくたのしかったしうれしかったよ」

イメージ
 2年生は毎年、生活勉強『パンを作って食べる』で、自分たちで調べてきたレシピをもとにパンを作ってみて、食べてみる学習をしています。そして、全部の班がおいしいパンを焼けるようになったら、自分たちが作ったパンでパン屋さんを開き、たてわり学級に本物のお金で売る、という取組みをしています。 焼き上げたパンをラッピング。「これから売りに行くよー!」  2の1の子どもたちは、パン屋さんを開ける合格点に届くまで、これまで4回の試作をしてきました。作ってみては、うまくいったところ、うまくいかなかったところ、それはどうしてかを分析して、課題点と次の目標をみんなで立ててきました。自分たちで調べても、どうしてもわからない時は、近所のパン屋さんにインタビューしたり、作ったパンを持って行ってアドバイスをもらったりしてきました。 「焼けたよー!」 にっこり 満足そうな子どもたち 近所のパン屋さんに持って行って、試食審査&アドバイスをもらってきました!  4回目の試作で見事、全部の班が合格!2の1パン屋さんを開けることになりました!  開店に向けて打ち合わせをクラスで行なって、お客さんの人数(たてわり学級の子どもと職員室の先生たち)から、各班パンを36個ずつ作ればいいことを確認し、18個を2回焼く手順をみんなで確かめました。  そして迎えた当日。 打ち合わせた内容を子どもたちはよく覚えていて、お互いによく声をかけながら、調理室に着いた班からどんどん分量をはかって作業を始める子どもたち!   その動きとチームワークが本当に素晴らしかったです! あいた時間を有効に使って、洗い物と片付けもカンペキ!! ラッピングもていねいできれい!  お昼の時間。たてわり学級の教室に売りに行くと、「待ってましたー」とばかりに、お金をもって並ぶお客さんたち。あっという間に売り切れました!    買ってすぐに食べてみて、感想を書いて届けてくれたお客さんもいて、2の1の子どもたちは大喜び!   感想を読みながら、自分たちでも振り返ってみました。 「いろんな人にたべてもらえてすごくたのしかったし、すごくうれしかったよ」 「うるときにおきゃくさんによろこんでもらえてよかったよ」 「おきゃくさんに、『このパンおいしい!』っていってもらえてうれしかったよ」   子どもたち、本当によくがんばりました!! みんな、すごかったよー!!

真の平和って何だと思いますか 校長ブログ

「真の平和って何だと思いますか」

2学期が無事終わりました。

各学年ともアイヌ文様の刺繡に挑戦したり、パン作りに挑戦したり、育てたカイコでランプシェードをつくったり、川で学んだことをまとめたり、田んぼで育てたお米で収穫祭を行ったり、多様な取り組みを行ってきました。

今年も6年生は1029日~111日までの34日で沖縄学習旅行に出かけました。

今回で28回目の学習旅行です。和光鶴川小学校では28年間一度も中止することなく、この沖縄学習旅行を実施してきました。














写真:ずいせん学徒隊慰霊碑の前で慰霊の思いを込めてエイサーをおどる6年生








私もこの学習旅行に帯同しました。

冒頭の言葉は2日目沖縄戦の戦跡をめぐっている際にIさんという6年生がガイドをしてくれたN先生に問いかけた言葉です。

「不安がないこと、憲法9条が守られること」とN先生は応えていました。

さらにN先生は「あなたはどう考えるの?」という問いを返したのに対してIさんは少し考えてから「私が考える真の平和は、戦争がないはもちろんだし核兵器がないももちろんだけど、人権が守られていること、食べること、寝ること、トイレにいくことが普通にできること」と応えていました。

“真の平和って何だと思いますか?”という問いを大人に聞くことができること自体、すごいことだなと思いましたが、「自分はこう考える」を堂々と言える姿に心が震えました。

一年を通して“沖縄”をテーマに学んできた集大成がここにあるように感じました。

様々な体験を通して、いろいろな人の意見を聞くこと、“問い”を自分の中に育てること、自分の頭で考え自分の意見を言えること、このような人間に育ってほしい、と私たちは願っています。

今、時代は“戦後”ではなく“新たな戦前”の時代を迎えていると言われています。国の防衛費は今後5年間で43兆円を超え、過去最大の増額が見込まれています。

ウクライナ・ロシアの戦争、イスラエル・パレスチナの戦争も出口が見えないまま、日々多くの方が亡くなっています。

“真の平和って何だと思いますか?”私たちならば、どのように応えるでしょう?もちろんこれが正解というものはありません。

同じ時代を生きる“ひと”として子どもの持った疑問に真剣に向き合い考えあえる大人でありたいと感じた瞬間でした。校長 大野裕一

写真:終業式の大野先生