3年生 白駒合宿はじまる(3泊4日)

3年生の白駒合宿がはじまりました。
宿泊する白駒荘は、長野県南佐久郡、北八ヶ岳にある山小屋です。
白駒荘に行く前に、岡谷市にある岡谷蚕糸博物館に寄りました。
3年生は、これまでに学校で5000頭のかいこの飼育を経験しています。
学習してきたこともあり、かつて製糸産業が盛んであったここに訪れています。

製糸工場が立ち並んだ当時の三角屋根をモチーフに博物館が建てられています。

学芸員の方から話を聞き、糸の取り方を集中して聞いていました。

座繰り機の体験もさせてもらえました。何本かの糸をより合わせて巻き取っていく様子がよく分かりました。

まゆ玉を使ったクラフトにも挑戦しました。一人ひとり「まゆ玉ストラップ」を作りました。

糸とビーズを通して、切り込みを入れて、色をぬります。

カイコの絵を描いた子どもがたくさんいました。自分達で育ててきたから思い入れがあるのでしょう。絵も上手です。

隣接する宮坂製糸工場も見学しました。ここは近代的な機械を使って、実際に働いている人の仕事を見ることができます。糸の太さは人の手で調整していました。煮たまゆから手帚で糸口を探り、足りなくなったところに糸を足しているところをよく見ていました。

岡谷から八ヶ岳をバスに乗って40分、さらに自分の荷物をかついで15分、白駒荘に到着です。午前中、大粒の雨が降ったようですが、子どもたちが歩く時はやんでいました。気温は20℃を少しこえるくらい。標高2150mの生活の始まりです。

この本館は、木造で築100年を超えています。かつての主人がこの風景をたくさんの人に見てもらいたくて建てる決意をしました。まだ表の通りもないころ山道を柱1本1本担ぎ上げて建てた小屋です。とても温かい雰囲気と趣があります。

夕食です。「おいしい!」白駒荘のごはんは最高です。目の前の池をみながら食べるごはんも格別です。

夜の白駒荘に、明かりがともります。夜です。

学年集会は、学校にも来てくれた寺岡さん(寺さん)の山小屋の話です。学校では自然や生き物の話を聞きましたが、今日は「ここの自然を守る」が話のテーマです。
白駒荘で使う水は、すべて白駒の池の水です。だからよごれたものを流したり、洗剤を使ったりしません。トイレも同じ。昔はたまったものをふもとまで担ぎ下ろしていました。今も浄化槽はできましたが同じです。自然を大切にするには、たくさんの努力が必要ということが分かりました。子ども達も夕食の時、よごれた食器をティッシュペーパーできれいにふき取るよう先生から指導がありました。そうすると洗う水も節約できるというわけです。

「何か聞きたいことありますか?」と寺さん。
「池に落ちたことあるんですか?」「あります!」「え~!!」
「ハチはいますか?」「オオスズメバチはいませんが、キイロスズメバチは見ます。」「え~!!」「あと、池に魚はいませんが、ルリイトトンボというきれいなトンボがいます。」「みた~い!!」
ライブ感満載の学年集会でした。

合宿はみんなで作ります。荷物点検の結果発表です。みんな真剣に表を見ています。〇の班はありませんでした。荷物が出ていたり、まとまっていなかったり、いろいろです。これは、部屋を合宿委員がまわって評価しています。

ここからがスタート、寝る前に合宿委員と班長で合宿委員会を開いていました。今日のよかったこと、明日からどうするかが、話し合われていました。
3泊4日、短いようですが、ここでどんなことを積み重ねていくのか。子どもたちの話を聞いていて、結果だけではなく、その過程こそ大事なような気がしました。

1日目は、無事におわりました。明日は「にゅう登山」です。

 

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