第27回公開研究会 励まし励まされた会となりました

27回公開研究会 「学校で学ぶ意味を改めて問う~子ども主体の授業づくり・学校づくり~」 

1月29日(土)第27回公開研究会が行われました。当初は来校・対面型で授業も公開し子どもたちの様子も見てもらう予定でしたが、コロナ禍、感染が拡大していることもありオンラインでの研究会となりました。

子どもたちの姿を直接見てもらえなかったのは残念でしたが、北海道から沖縄まで約150名の方に参加してもらえたのはうれしいことでした。公立の先生、他私学の先生、教職を目指す学生さん、教育研究者、退職した先生、学園内の幼小中高の先生など、参加者の顔ぶれも多彩でした。

長年、私たちの研究会に関わってくださっている山﨑隆夫先生、渡辺恵津子先生、額賀美紗子先生の3人が共同研究者として、国語・算数・異文化国際理解教育の3つの分科会に参加してくださり、研究を深める手助けをしてくださいました。

今回のテーマは「学校で学ぶ意味を改めて問う~子ども主体の授業づくり・学校づくり~」でした。コロナ禍で「学校とは」「学校で学ぶ意味とは」があらためて問われている中で全国の先生方とも“今”だからこそ考えあいたいテーマとなりました。

基調報告は私が、分科会は3つに分かれそれぞれ国語・石川先生、算数・斉藤先生、異文化国際理解教育・米田先生・内山先生が実践を報告しました。基調報告の討議では公立の先生が現状を報告し討論を深めてくれました。分科会もそれぞれ多くの方が発言し時間が足りなくなるほどの盛況でした。

たくさん届いた感想の中から一部紹介します。

「学校づくりを進めてきた鶴小の取り組みは、全国から参加した教師たちに希望を灯すものだと思います。」(公立小教員)

「今、ある意味、学校を見つめなおすよい機会になっていると思います。じっくり考えて、日々の教育活動をしていきたいなと思いました。」(大学教員)

「大きな絵本に付箋をつけて貼り付けていく。おはなしの世界にどんどん入り込んでいく子どもたちの気持ちがよくわかります。」(公立小教員・国語分科会から)

「子どもの『わからない・できない』を受け入れ、子どもたちとともにそれを克服していった素晴らしい報告でした。『わからない』の裏には、きっと『わかりたい』があったと思います。」(公立小校長・算数分科会から)

「外国語に初めて触れる3年生の子どもたちの期待、『もっと話したい!相手とつながりたい!』という意欲、伝わってきました。実際の授業が見られないのは残念だなあと思っていたのですが、丁寧な報告から、様子が想像できました。ありがとうございました。」(幼稚園教員・異文化国際理解教育分科会から)

参加された先生たちはコロナ禍での厳しい学校現場の様子やその中での工夫や実践を語ってくれました。「聞いてほしい」という思いがあふれんばかりに伝わり、次から次に「発言したい」と手があがりました。子どもも親もそして教師もつながる場を求めていることが強烈に伝わってきました。

厳しい状況の中だからこそ、全国の教育に関わる方たちとつながり、語り合う“場”の必要性を感じると共に、私たちの教育実践を“世に問い”私たち自身が“学ぶ場”となる公開研究会を開催することができてよかったなと感じています。参加者の方たちの多くの感想に励まされたと同時にあらためて私たち自身が実践を発信していくことの意味を感じることができた研究会となりました。次は子どもたちの姿をぜひ見ていただきたい、そして直接、研究交流したい、そんな思いを持ちました。

IMG_2257→休み時間、校長室で遊ぶ子どもたち

和光鶴川小学校 校長 大野裕一

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