パラリンピアン卓球 岩渕幸洋選手と出会って
パラリンピアン卓球 岩渕幸洋選手と出会って
“一生懸命を楽しむ”~努力を楽しめる自分に~
先週28日、どんぐりの会主催の学習会「パラリンピアン卓球岩渕幸洋選手を迎えて」が、3年生から6年生、おうちの方の参加で行われました。
岩渕選手は、2016年リオ、2021年東京、2024年パリパラリンピックの卓球代表選手です。先天性両足機能障がいがあり足首の動く範囲がせまいため左足に装具をつけています。実際卓球を見せてもらと球が速く目で追うのがやっと。しかも子どもの持ったラケットに当てるという正確さ。子どもたちから大きな歓声が上がりました。
質問の時間には、たくさんの手が上がりました。「カットプレイを見せてください。」「手術したんですか。」「好きな食べ物は?」「選手村の食事は?」「卓球の球は早いと思いますが、ボールは見えるんですか?」岩渕さんはひとつひとつ、丁寧に答えてくれました。
会が終わった後に「これまでいろんな学校に話に行きましたが、こんなにたくさんの質問がでたことはありません。」と感想をもらいました。話を聞いて、卓球を目の当たりにして、子どもたちの中に聞きたいこと、知りたいことがたくさん出てきたのだと思います。これもうれしいことでした。
●5年生の子どもたちの感想から
・障がいがあっても本気でスポーツを楽しめていてすごいなぁと思った。今まではパラリンピックをあまり見てなかったけど、話を聞いて、今度からはできるだけ見るようにしようと思った。
・試合前に勝負にこだわらないっていう言葉を聞いて、自分もその次の日のマラソンに挑みました。幸洋選手がいっていたとおり、マラソンで1位になれました。(3km11分35秒)障がいがあっても不可能なことがあんまりないと聞いてびっくりしました。サインありがとうございました。
・少しむずかしい話だったけど、パラリンピックに行くにはとても大変なんだなと思いました。卓球のスマッシュがすごかったです。卓球の試合を6年生とやったときもラケットにあてるのもちゃんとあたっていてすごいと思った。今日は来てくれてほんとうにありがとうございます。
●おうちの方の感想から
・岩渕選手もケガに悩まされながら、2024年のパリパラリンピックに参加するチャンスを得ることができたことがよくわかりました。その過程の中で、結果を出すことにこだわるのではなく、「結果にとらわれない」「人と比べない」といった精神状態になれることが、身体も心も調子のよい状態であるといった点は、非常に共感できるものでした。子育てをする中では、ついつい結果を気にしたり、人と人を比べたり、ということは多くなりがちです。岩渕選手の話されていた「どんな環境、状態であっても、努力することを楽しめたら、輝ける場所がきっと見つかる」ということは、本質をついた言葉だと思いました。日々の生活の中でも思い出して実践していきたいと思います。(2年生のおうちの方)