25年度 6年生『沖縄学習旅行』(1日目)
6年生の沖縄学習旅行も今年で29回目を迎えました。毎年のコース、その年によって工夫された見学地や証言者の方、ガイドさんなど、その年の6年生と学年団でつくる、鶴小にとって大切な1つの学習の場です。「平和」「命」「戦争」「日本と世界の国々の関係」など、4日間の旅行の中には無限のテーマがちりばめられています。その様子を簡単に紹介します。 <1日目> 東京・羽田から空路で3時間、那覇空港に到着です。この日の天気はあいにくの曇り。それでもバスの車窓から見る海は、東京のそれとは明らかに異なる色をしていました。この瞬間から、沖縄に降り立ったことを実感し、学びに向かう覚悟と気持ちが芽生える6年生でした。 1番最初の見学地は嘉手納基地です。戦闘機や輸送機が話をきいている間も頭上を飛び、ものすごい轟音を響かせます。この下で生活する住民の気もちをリアルに考えます。 道の駅かでなには、資料館も併設されています。短い時間の中で、ガイドの先生に熱心に質問をする6年生でした。 米軍の沖縄本島上陸地点の砂辺に行きました。話の間にも戦闘機や輸送機が5分間隔で飛来します。航空機の文字がはっきりと見えるほどの距離でした。もちろん音もとても大きく、話を遮ります。 佐喜眞美術館では「沖縄戦の図」の解説を館長さんに聞きながら、絵をじっくりとみました。沖縄戦は日本が関わった戦争の中で、民間人を巻き込んだ唯一の地上戦です。その凄惨さは言葉ではとても言い表せませんが、絵から真剣に感じ取ろうとする6年生の姿がありました。 嘉数高台では日本軍が設置したトーチカを見ました。実際に中に入り、当時の様子を想像してみます。艦砲射撃がどれほど凄まじいものだったのか、弾痕からみて取れます。 夜は沖縄戦を体験した証言者の方に話を聞く学習会です。今年は当時4年生だった玉木りえこさんから話を聞きました。2時間という時間、本当によく集中して話をきく6年生でした。