4年生瑞牆(みずがき)合宿2日目です。
●2日目 7月5日(水)くもり
瑞牆合宿2日目です。今日は曇り空。朝6時30分に起床して、寝袋をたたみ、顔を洗ったら朝の集会です。集合点検の結果が発表されていました。12班のうち10班に〇がつきました。みんなで合宿生活を作るために、合宿委員会と班長を中心に、時間を意識して仕事をすすめたり、荷物を自分たちで管理できるように点検活動をしています。できなかったことは、どうすればいいかみんなで話し合います。
朝の集会では、指導員のお兄さん・お姉さんが体操を担当してくれます。みんな楽しそうにやっていました。指導員の方は、みんな大学生です。子どもたちにとって頼りになる存在です。必要以上に手は出さず、子どもたちの力でできるようにとてもうまくサポートしてくれています。中にはリピーターの指導員もいます。本当にありがたい存在です。
午前中の活動は、石ひろいです。信濃川の上流である千曲川の支流、梓川の源流になります。川を渡るために、教師と指導員で橋をかけ、子どもたちは慎重に渡っていました。実際に渡ってみると、なかなかの迫力です。
川を渡ったこの斜面に、お宝の石がたくさんあります。みんなのねらいは、昨日の夜、学年集会で中井先生から聞いた「方解石」「ザクロ石(ガーネット)」「水晶」です。
みんな、地面に集中して探しています。あっという間に見つけるので子どもはすごいなぁと思います。「あった!」「みつけた!」と声が響いていました。
自分がみつけた石が何なのか、中井先生のところには子どもたちがいっぱい集まります。「それは、水晶だよ!よく見つけたね。」と言われ、おおよろこびです。短い時間でしたが、持ってきた布の袋にはいっぱい石が入れられていました。
午後は、少し移動して千曲川の最源流、毛木平で川あそびです。曇っていましたが、時おり日も差しました。はじめは、足をつけて水のつめたさに慣れるまで少し時間がかかりましたが・・・
少したつと、もう、この通り。泳いでいます。7月に入ったとはいえ、甲武信岳の雪解け水が流れてくるので、水はそうとう冷たいです。子どもたちにとって、そんなことはあまり関係ないようです。
「すごいのみつけた!」と声がするほうへ行ってみるとなんと、サンショウウオです。冷たいきれいな川にしか生息しません。カエルやトンボ、小さい魚・・・東京では見ることのできない生き物もたくさん見つけることができました。
始まりました!水かけ合戦。これぞ子どもの川あそびの王道です。水のつめたさにもすっかり慣れました。
「もぐるから見てて!」と男の子二人。子どもたちは川でどんどんあそびの幅を広げていきます。自然と仲間がいれば、遊びはいくらでも生まれます。
流れる人が増え、
水かけの標的が担任の先生にまで広がり、
ダムを作ったり、本当に子どもたちは活き活きしていました。寒くなったら焚いた火のそばで暖まって、また川へ・・・。本当に楽しい川あそびでした。
ロッジに戻って、今日の夕食は、カレー作りです。学校でもバッチリ実習してきました。学年で外で作る予定でしたが、夕方から雨の予報で、時おりパラパラ降ったので、1組が外のタープの下で、2組はロッジのホールで調理活動をしました。
学校で作ったときは、煮込む時間が短かったり、いくつか反省点がありましたが、本番は、
とってもおいしくでき上りました。2班のカレーを食べさせてもらいましたが、ジャガイモの煮込み加減が絶妙で、人参もやわらかく、ほんとにおいしくでき上っていました。ごちそうさまでした。
ガスコンロを使って、火加減も上手く調整して、納得の味!どの班もほどんど残すことなくたいらげていました。やっぱり自分たちで作ったカレーはおいしいです。
今日の夜の学年集会は、明日が横尾山登山ということで、成田先生の話です。成田先生はたくさんの山に登ってきましたが、日帰りで行くなら横尾山が一番好きだと子どもたちに話しました。理由は二つありました。ひとつ目は、急登を登り切ったカヤトが原という原っぱから、天気のいい日は、富士山、八ヶ岳、南アルプス、浅間山と360度のパノラマが広がるから、その景色が最高だから、ということでした。
もうひとつは、カヤトが原からの尾根道が、分水嶺になっているおもしろさです。この横尾山の尾根道は、山梨県と長野県の県境でもあります。降った雨が日本海に流れるか、太平洋に流れるかその境にもなっているのです。「みんなが歩くのはただの分水嶺ではありません。日本の分水嶺です!どっちに流れるか考えながら明日は歩いてください。」子どもたちが集中して話を聞いていました。この話の中で実は子どもが大笑いした場面があります。ここではその理由は詳しく伝えませんので、合宿から帰ったら子どもにぜび聞いてみてください。なかなか興味深いですよ。
夜になって、少し雨が降りました。子どもたちは今日もよく寝ていました。